伯国の全店舗売却へ=マクドナルドが戦略変更

引用:http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djBGK0563.html

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十六日】ハンバーガーで世界的に名を広めているマクドナルドが中南米戦略を変更し、店舗を売却することになった。ブラジルを含むメキシコやプエルトリコなどの一六〇〇店舗が対象で、売却総額は八億ドルを見込んでいる。
 中南米地域で売上総額は年間三九億ドルに達し、投資には持ってこいだとしている。店舗売却の原因はライセンス店舗開発への転身で、新しい商品の店を開拓して、ライセンス売りに集中するという、すでに十五カ国から二十カ国で一五〇〇店舗を開拓中とのこと。
 いっぽうで各国の法律が壁となって、フランチャイズ店のロイヤリティ入金などがスムースにいかないのも売却の原因とみられている。ブラジルでもロイヤリティ送金をめぐり裁判で係争中のものが多数ある。
 ブラジルのマクドナルド店は五四四軒あり、全て売却の対象となる、このうち四二四店は直営で、残り一二〇店はフランチャイズとなっている。売上は二〇〇四年が一九億レアル、〇五年は二一億レアルだった。一日の客の入場数は一五〇万人で、目玉商品ビッグ・マックの一日の売上は一四万七〇〇〇個に達する。従業員数は三万四〇〇〇人。
 マクドナルドではブラジル国内の大手ホールディング(株式保有会社)に打診中で、十二月一日までに経理帳簿などを公開して、交渉に入りたいとの意向を示している。

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