マクドナルドが約5割の増配を発表、株価は約6年ぶり高値

引用:http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djBGK0563.html

ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米ファストフード大手マクドナルド(NYSE:MCD) の取締役会は27日、年間配当を1株当たり67セントから約50%引き上げ、1株当たり1.00ドルとすることを承認した。同社は、今回の増配について、好調な事業に対する自信とキャッシュフローへの信頼性を示すものだとしている。

 27日の米株式市場では、これを受けてマクドナルド株が買われ、2000年1月25日以来、約6年ぶりの高値となる40.06ドルを付けた。終値は前日比76セント(1.95%)高の39.82ドル。その後の時間外取引でも値を伸ばし、40.05ドルで取引されている。同株の年初来の上昇率は18%となった。

 今回の増配により、マクドナルドの年間配当総額は約12億ドルになる。この配当は、2006年11月15日時点の登録株主に対して、12月1日に支払われる。

 8月の同社の米国内の既存店売上高は、前年同月比3.5%増加、海外の既存店売上高も6%伸びた。米国内の売り上げは、朝食メニューの好調と新しい「スナック・ラップ」の投入がけん引している。同社はこのところ、ハンバーガーとフライドポテトの従来メニューに加え、主にチキンを使ったサンドイッチとサラダを投入しているが、そのなかでも「スナック・ラップ」は最新の商品。

 ジム・スキナー最高経営責任者(CEO)は、「増配は、より多くの現金を株主に還元しようというわれわれの努力の一環である。今後数年にわたり業績好調と設備投資の安定推移が見込まれるため、配当と自社株買いに充てられる資金は増加し続けると考えている」と述べた。

 スキナーCEOは、1月にスピンオフしたチポトル・メキシカン・グリル(NYSE:CMG)株との交換などにより、2006年末の発行済み株式数が前年末と比べ、約5%減少する見込みだとしている。このため、「2006−08年の配当と自社株買いにより、少なくとも100億ドルを株主に還元する見込み」とし、「今後も発行済み株式を減らしていく方針」を示した。

 マクドナルドは30年前に初の配当を実施して以来、毎年増配を続けている。2002年の配当(1株23.5セント)と比べると、2006年は4倍強に引き上げられることになる。

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